新年。
年賀状が届いてうれしい。
年賀状はすごく一方通行な感じがする。こっちが書いてる時、あっちも書いてるから、同時発話みたくなって、会話にはなってない。往復書簡ではないし、メールとかでなれきったレスポンス、でもない。
こちらが書いたことと同じようなことを相手が書いてくれてる場合もあるし、全然ちがったトーンで書かれている場合もある。年賀状を見て思わずお返事したくなるのだが、私の書いたものは別の言葉でもう投げ出されている。
それぞれが、相手の言葉に反応しているんじゃない言葉。絵。写真。
返事をする、ということに慣れすぎて、相手の言葉を読みすぎて、心を読みすぎて、タイミングを読みすぎて、それが身体に染み付いてしまったところへ、新鮮な風のようでありました。