2008/11/30

伝言レシピ3:春菊とリンゴのラベンダードレッシングサラダ

先週仕込んだラベンダーを漬け込んだお酢、もうかなりの香りがうつっていました。
それにしても!ラベンダーの香りのつよいこと。たいがいのハーブ香りの強さ選手権で相手をばたばた倒すローズマリーくんが負けてます。
しかもほんのりピンクできれいに染まっています。ハイビスカスやローズヒップをつけたものは鮮やかな赤になりました。

ラベンダーの香りと春菊の香り、リンゴでとってもさわやかな葉っぱサラダですが、香りのつよいものって人によって大きく好みが分かれるところなので万人におすすめというわけではありません。が、私はすごく好きです。これは「軽い料理」にいれてもいいかな。

1)春菊は水につけてしゃきっとさせたあと、水気をきって、茎から葉っぱだけを切り取る。葉っぱをだいたい5センチくらいの長さにきる。根もとは少し短めに。
2)リンゴは皮つきのまま、くし切りをさらに薄切り。
3)ハーブ酢、オリーブオイル、塩、さとう、醤油を味をみながら調合。ごまを加える。
食べる前にさっとあえる。

写真はとれなかったのですが、見た目もきれいです。

伝言レシピ2:カリフラワーのペスト

今週の3兄弟。



これは私の料理好き仲間の智子ちゃんが内田真美さんの「洋食料理 私のルール」という本がおすすめだよ!というので図書館で借りてみてみたところ、本当にどれも作ってみたくなる私好みのレシピが満載で、早速図書館の帰りによった八百屋でなんとも立派なカリフラワー(東京産)を手に入れたのでやってみたものです。伝言の伝言の伝言、みたいなものですね。
カリフラワーの旬は冬で、ビタミンも豊富。今まさに食べ時。ぴっかぴかのカリフラワーは本当にきれいなお花のよう。
このカリフラワーを蒸してフードプロセッサーやミキサーでペースト状にするだけ。そのときに少しのオリーブオイルと塩とタイムをいれます。私は今回はタイムがなかったのでいれませんでした。
内田さんの本にも書いてあるけど、一つの野菜から出てるとは思えないほど複雑な味。茶色い酸味のあるパンやナッツ入りのパンにあいます。これをのばしてスープに、とも書いてありましたが、スープになる前に食べきってしまうでしょう。
こうしてヘルシー野菜料理も結局食べ過ぎでおなかはぱんぱん、ああねむい。。ということになります。

2008/11/28

ガリ版

来年の年賀状はガリ版にしよう!と思い立ったのだけど、世間ではガリ版刷り機は手に入らないらしい。
前のバイト先が引っ越しの時、ガリ版用ロウ紙と、鉄筆セットを見つけてもらったのだけど、利用する機会がない。
むかーし、むかし、ワープロもなかったころ、うちの父は教師だったのでガリ版でいろんなものを刷っていた。ガッキュウツウシン、テスト、オシラセ、その他諸々のちょっとしたプリント。母は同じく教師だったけどやらなかったし、コピー機もあるはずなので、なぜあのころ父はせっせとガリ版を刷っていたのかは聞いたことがないからわからないけれど、そういうこともあり私にとってガリ版=父である。

とにかく刷り機がネットでも売ってないとなると、どうしようもない。ちなみに父が使っていたものは数年前の実家の立て替え時の引っ越しで処分してしまったそうで。友達にもってないか聞いてみてくれるというけれど、どうかなあ。

もし手に入ったら、高級和紙か分厚いコットン紙に刷ってみたい。

2008/11/27

数ヶ月前

今年の5月か、6月ころは、帰り道に訳もなく涙が流れてきたりして、びっくりあせったのを思い出す。
理由なく涙がでて、これはまずいなあ、と思った。

今、私は耐えていないし、がまんしているんでもない。

それなのに「ほんとはつらいはずなのに話すときは楽しくしてるからつらさに気づいてないんじゃないかと思って。そういう人の方が心配」とのこと。

なんていうか、ただ、日々がすぎさってゆく。私はなんの解釈もいらない。

2008/11/24

七夜待

少し前に河瀬直美の新作「七夜待」を見た。
河瀬直美の映画を見る前はいつでも少し身構える。
重いんじゃないか、どろっとしてるんじゃないか、女の人って感じがすごいして苦手かもしんない..等々。

確か、前にみたのは双子の神隠しのやつ。
一個前のやつは、みてない。
今回はハセキョーが好きなので、河瀬直美の撮ったハセキョーみたさに公開早々にいってきた。
ハセキョーはきれいであった。

そして、今回も思った。
この人の映画は見る前にあんなにも偏見をもって身構えるのに、見終わったあとはいつでもすっとした印象がのこる。絶対にある女の人らしさみたいなものをおさえておさえてコントロールして作品を丁寧につくっている、演出している。その力は見事で今回のものは神隠しのよりそれを強烈に感じた。
うまい、とうなる。

興味深かったのは作り方のせいもある。
出演者には状況と行動を記したメモだけがわたされるだけ。
タイ人、日本人、フランス人がそれぞれ言語の通じないまま、わからないまま、おそるおそるコミュニケーションをとる。その場の反応がそのまま、台詞である。
役者は役を演じるがそこに予定調和はひとつもない。その役自身はその場で生成される。感情も、台詞も。
ただ、手法にたよりきって放り出してしまってる訳ではい。手法は実験しつつも、彼女の作品として、彼女だけにしかつくれない作品としてある。手法に凝ってそれクリアに見せるのは男性的、手法は試しつつもちろんそれだけに満足できないのは女性的、、そんな風に単純に分けられる訳ではないけれど、手法だけで十分成り立ちそうなものに矛盾をあえて入れてしまったりするところが少なからず女性の作品にはあるように思う。というか、そういう作品を女性らしいと私たちは呼ぶのでは。

映画の宣伝にはストーリーとかキャッチフレーズがかかれているけれど、この映画には本当はそれは必要ないと思う。商業的に必要なだけ。30歳になった女性が自分をみつけるという映画ではないと思う。もちろんそれはひとつの要素としてなきにしもあらずだが、たとえそのようにキャッチフレーズ的にみたとしてもこの映画を見て何かそれ以外のものをたくさん私たちは感受するだろう。

ハーブ酢

左から、
インゲンのオイル漬け
ローズマリー+ラベンダー+ローリエ+千鳥酢
ローズマリー+ラベンダー+ローズヒップ+ハイビスカス+千鳥酢
ローズマリー+ローリエ+ニンニク+千鳥酢


ローズマリー+ラベンダー+ローリエはこんな感じ
きれい〜♪


ローズヒップ、ハイビスカス入り
真っ赤っかです。


インゲンのオイル漬けは一ヶ月後から食べられるのでがまんがまん!これすごくおいしいのだ。ワインビネガーと白ワインと塩でインゲンを煮しめてオリーブオイルにつけるだけ。
ハーブ酢はローズマリー以外は古くなってしまったハーブを入れてみただけなんだけどどんな味がでてくるのか楽しみ。ドレッシングにきっと最高なんじゃないかと思う。

2008/11/20

iBook

突然壊れてから一週間、案外早くお帰り遊ばした。
生まれたての赤子のような姿で、なにも入っていない空っぽの状態でかえってきました。
軽い軽い。
とりあえずネットにだけつないでみたけどこんなに空っぽで、さて、何からしましょうかね。

2008/11/17

軽さと重さ

煮込みは重い。
漬物も重い。
パテも重い。

空気を抜き、圧をかけ、みっちりしたおいしさ、重さ。
例えていうならば辰巳芳子さんの、綿密で密度があり、どっしりと安心できるおいしさ。

それとは反対に、

フレッシュで、空気が混ざっていて、軽い料理がある。
私は孤野扶実子さんの料理を食べたことはないがとても憧れていて、
彼女の料理はとても軽いのだという。

数週間前、初めて入った目白のイタリアンが、驚くほど軽かった。
軽いはイコール薄い、シンプル、ということではない。
きっちり手も掛けているし、材料がシンプルというわけではない。
けれど、軽やかでフレッシュで体の中に空気が通るようだった。
次の日の朝にまったく体に残っていない。すがすがしい朝。私は、今、この軽さが欲しいんだ!と体で実感した。

軽い料理に強く惹かれたことはこれまでなかったように思う。
前述のように、私は軽い=薄い、物足りない、というイメージを持っていた。

今、強く強く、軽やかな料理を作りたいを思う。
家で1人で食べるのには、私のこれまでの料理は重すぎるのだ、と初めて感じたのだ。
だから、自炊をする気分になれなかったのか、と。
買ってきたものは軽い。これはいい意味での軽さでは決してないけれど、体はよくも悪くもとにかく軽いものを欲しているからこそ、私はコンビにやスーパーの惣菜、カップの春雨、スナック菓子にビール、という軽さですませているほうが気分も体調もよかった。
ここ数週間ちょいと自炊を再開して、その重さに体がびっくりした。

栄養とはなんだろう。
軽さと重さについて、やっとなにかの片鱗にふれはじめた。

(※この項は今後追記・編集をする予定です。)

決心をわすれる。

10月末に決心をしたことは覚えている。内容も覚えている。
しかしその決心を書き換えて別の決心をしたはずなのに、どんな決心をしたかわすれてしまった。
何か、決心したのだが。

2008/11/05

不思議の国

オバマさんの勝利に熱狂している同僚がいる。
午後は早退して祝杯をあげる、という。実際は終業時間まで勤務していたが、テレビで勝利宣言とジェシー・ジャクソンのコメントを見て涙したそだ。彼は20代のほとんどの時間をニューヨークですごし、ジャズの大好きな、オーディオ狂い。

私はアメリカには一度も行ったことがなく、勉強不足でもあるため今回のこともマケインよりオバマということはわかるけれど、具体的にどのようによかったのかはわからない。

だから、今夜思ったのは、アメリカというのはとても不思議な国だなあ、ということ。
不思議な楽観とエネルギッシュな感情(よきも悪しきも)が尋常じゃない。

イラクに駐留する黒人兵が「これからは人種や肌は関係なく好きなことができる。」と言っていた。
能力次第のアメリカでは実際にこの言葉通りに人種に関係なくチャンスが与えられるようになるのだろうか。
厳しい世の中であることには違いないし、いろいろ考えると難しい。

けど、今夜、初めて本気でアメリカに興味を持ちました。