2013/03/19

無知な教師の起源


今日ある人(哲学者)から聞いた話なのですが、
ルターの時代、論争するってことが普通で、ルターはそれで打ち負かしたんだと。
朝から晩まで10日間くらいやっていたのだと。
論争に使われる言葉ってのは全部それまでの思想の引用で、
彼らはどの本のどこにそれが書いてあるということをそらでに言えたし、
その言葉だけを使って論争した。

その話を聞いてて、ランシエールやジャコトの言う、暗記してその中の言葉だけを
使って自分が何を考えたかってことを述べる、普遍教育の方法にきわめて近いのではないかと思った。

その場にいた別の哲学者が、自分はホワイトヘッドについてならそういうことができるといった。どの本の何ページ目のどのあたりに書いてあるかわかる、と。

それって学者や哲学者じゃない人だったら、その部分てどこにあるかなって思った。