2012/10/30

おばあちゃん

おばあちゃん、元気ですか。
今どうしてますか。

さっきふと、「どこへいくんだからわからない」といって不安そうにしていたおばあちゃんの、本当に多分ちょうど一年前のおばあちゃんの様子を思い出して、わたし自分の今の状態がまさにそんな感じだなあ、って思ったよ。
おばあちゃんはどこかにいくのは知ってて、それがどこなのかどうやっていくのかまったく手がかりがなくてこわくて不安でどうしよう、っていう感じにはわたしには見えたの。でもここにとどまるわけにはいかないっていうこと、前にももどれないってこと。先にすすむしかない。お休みしててもいつかはね。
それで、11月にはいって、よしいこう、って決めたんだよね。すごくすごくつよくてえらくてわたしは感動したよ。少女のおばあちゃん。
今日ね、思い出したのは、わたしも今そうなの。会社やめてこの愛する家をでなきゃならないの。いつかはね。どこへいくんだか、どうやっていくんだかわからないの。でも、いくことは知ってるの。おばあちゃんどうやってその一歩をふみだしたの?
その先はどうだった?

死と生きる事がどれだけちがうんだろう。
生きる事の中にも死に似たものはたくさんあって、それは決していまわしいものではないように思ったよ。

わたしもおばあちゃんの決心でここをでるよ。
冒険だよ。
死は冒険のひとつのようにみせてくれたおばあちゃん。
生きてるあいだにその決心の練習してみるよ、わたし。

あと数時間でおばあちゃんの誕生日だよ。
おめでとう。98さい。