WBCの初戦を観に行ったのでその後のテレビ中継も今までと見る目が変わってしまった。
その中に立つといろいろ違う。
実況がない、解説がない、あたりまえだけど画面に縛られないからどこを見るのも自由。そして、応援の波の始まり方が見える。テレビでは単なる歓声なのにその一粒一粒が聞こえる。
サッカーよりももっとずっとそれらが新鮮だった。
アメリカも野球は人気スポーツだけれどきっと応援の感じなんて全然ちがうんだろうなと思った。けど、日本は日本で野球がとっても民族的に相性いいんだろうな。
野球だけじゃなくって、その中に立つこと、参加することでメディアの層が一段階素材に近くなる。メディアはパッケージであって、それはそれでとても心地よいものだけどパッケージされない部分はその中に立つことでもう少しだけ見える範囲が広がる。
人生の中でパッケージされたもの以外を見られる分野なんてすごく限られているだろうけれど、自分の見てるものはパッケージであること、そのパッケージをつくっている人たちの情熱を敬うこと、パッケージされない生ものがあること、に思いを馳せることで楽しみも3倍くらいになるよね。