2009/06/22

懺悔/この自由な世界で

この間の金曜日、新文芸坐にて。

「懺悔」は20年以上前のグルジアの作品。独裁者と市民のお話なんだけど、なんというかほのぼの?っていうか、イメージのコラージュがなかなか味わい深かった。
ゴダールとタルコフスキーとフェリー二を思い出してしまうような、不思議感満載で面白かった。光が明るい。ケーキが素敵だった。

一方の「この自由な世界で」は非常に重くって気持ちが悪くなってしまった。自分の状況と重ねたから?どうしようもなさに救いがないことが明らかだから?人材派遣=現代の奴隷制なんだな、と理解した。私はみずから奴隷になってしまったのだろうか?人々は他人からの搾取なしではもう生きていけないのかなあ。奴隷から這い上がるには他の奴隷の上に立つしかないのか。やるせない気持ちになった。