2008/10/01

イマジネーション

三省堂本店にて「サイエンスイマジネーション」の出版記念鼎談。
kskくんと話してて、円城さんの黄色い本のおもしろいところを言い合う。
タタミの下からフロイトがいっぱいでてくるだの、
砂浜に立方体があるやつがさ、、とか。

で、さっきそのことを思い出していて、ふと、
でもあれは、そんな風に読者をおもしろがせる為に書かれてるのでは
ないんじゃないかな、と思った。細部のエピソードも、全体の構成も
言葉遣いも、おもしろがらせる為にあるのではないのではないか、と思った。
じゃあなんの為に、、というところまで考えた訳ではないのが。

それともうひとつ、kskくんと諸星大二郎は短編が面白い、黒田硫黄もね、と
話してて、楳図かずおはそれに比べて壮大というか、あの長さじゃなきゃ
表現できないものがあったんだろうねえ、(主に14歳をさして)
と自分が言い、kskくんが「ああ、そうだね」と、妙に納得してくれたので、
なにか、自分の言ったことに思いがけずハッとしてしまう。
自分が言った「その長さでしか表現できないもの」の、なんというか、
作品の体質ともいうべきものについて。